ベトナムのお土産で思い浮かべる雑貨としては、ベトナムコーヒー、ハス茶、ジャスミン茶、ドライフルーツ、インスタントフォー、ベトナムの伝統的陶器(バッチャン焼き)等、色々ありますが、管理人一押しのベトナムお土産は、数ある雑貨の中でも評価の高い版画絵、ずばり『ドンホー版画』です。

 ドンホー版画は他の種類の絵画とは異なる特別な魅力で観光客から人気を得ています。

ドンホー版画とは

 ベトナム北部ではハノイに隣接しているバクニン( Bac Ninh) 省トァンタイン( Thuan Thanh) 県ドンホー村の『ドンホー版画』製作は16世紀頃からの永い歴史があります。

 昔、貧しかった庶民が、お正月だけは華やかにしたいと将来の幸福を願って作られたのがこの『ドンホー版画』で、現代ではお祝い事、新年を祝賀する縁起物として家庭に飾られます。

 ベトナムでの『ドンホー版画』を飾る時期は、ベトナムのお正月テト(旧正月)の時とされていましたが、現在ではその習慣は少なくなっています。

 ベトナム伝統芸の一つである『ドンホー版画』はベトナム民間絵画の一つであるものの、ベトナム全土では依然として一番有名な存在であり、また海外からも高い評価を得ている存在です。国際的に名の知られる存在となった現在、外国人観光客が買い求めることも多いです。

ベトナムの生活風物詩風刺などが描かれ、ベトナム語で現在は使われない漢字の言葉が添えられることがある。昔、貧しかった庶民正月だけは華やかにしたい、また将来の幸福を願って作られたのがこのドンホー版画といわれ、

ドンホー版画-wikipedia

『ドンホー版画』の魅力

ベトナム無形文化遺産

 『ドンホー版画』は豊富な色使いで、ベトナムの生活、風物詩、風刺をコミカルに表現していて、見ている人を楽しい気分にさせてくれます。その『ドンホー版画』は現在、無形文化遺産としてユネスコに申請している程の素晴らしいものです。

人間国宝チェ(Che)さん

 ドンホー村には、ベトナム政府からドンホー版画師として、日本で云う「人間国宝」に指定されているグエン・ダン・チェ( Nguyen Dang Che)さんの工房があり、色々な『ドンホー版画』が楽しめます。

『ドンホー版画』の材料

 画材には全て、自然の材料が使われています。版画に使われている紙は「ゾー」という木の皮に貝の真珠層を粉末状にして塗布した光沢のあるもので、色材は多様な木の葉、小石、貝殻等から作られます。これらの材料から『ドンホー版画』の耐久力は強く、太陽光にさらされても色褪せしにくいという特徴があります。

中国の影響

 『ドンホー版画』には、ベトナムの生活、風物詩、風刺などが描かれ、ベトナム語で現在は使われない漢字が書かれているものもあります。

 この漢字は、大昔中国から属国のように支配され時期があって、中国から儒学、仏教、科挙(中国で行われた官吏の採用試験で隋~清朝の末期に廃止された)等を色々吸収した時期があったことで、日本や朝鮮と同様に中国語及び漢字文化の強い影響を受けたものです。

人間国宝 チェさんの工房の場所

人間国宝 チェさんの工房

 日本語では、「ドンホー版画文化交流センター」と呼ばれ、ベトナム北部ハノイに隣接しているバクニン( Bac Ninh) 省トァンタイン( Thuan Thanh) 県ドンホー(Dong Ho) 村にあります。ハノイから距離にすると約30km程のところです。

チェーさんの版画はハノイ市内でも購入できます。

『ドンホー版画』作品紹介

ネズミの嫁入り

ネズミの嫁入り

 封建時代の生活を描いています。ネズミは庶民を、そして猫は役人を表しています。この版画はネズミの嫁入りの行列の途中に大きな猫が横たわっていますが、この行列が通りすぎるまで静かにしてもらえるように猫に貢物を渡している様子が描かれています。

親鶏と雛

親鶏と雛

  親鶏と多くの雛が、家族の繁栄と幸福を表して描かれています。

親鶏と多くの雛が、家族の繁栄と幸福を表して描かれています。

親豚と子豚

親豚と子豚

  繁殖力のある親豚と子豚を描き、子孫繁栄を表現されています。

繁殖力のある親豚と子豚を描き、子孫繁栄を表現されています。

嫉妬

嫉妬

 愛人の髪を切ろうとハサミをふりかざす妻、夫は妻をなだめつつ左手では愛人を守っている、手前には子供も描かれている。この版画は昔の多妻制度、そして富豪の家庭によくおきる不幸をあらわしています。

牛飼いの笛吹き

牛飼いの笛吹き

 ベトナムの農村に欠かせない水牛。
 子供の吹く笛の音を聞き、水牛も楽しそうに足を動かしている。
 日差しを遮る傘は蓮の葉。足で抑えている。

蛙先生

蛙先生

 左の大きな蛙と右下でムチを持っているのが教師でその他は生徒です。ここに描かれる教師は地位が高く名誉あるものではなく、教師の中でも低い地位のものです。よくみると、生徒の蛙達は思い思いのことをしているし、教師にお茶を運んでいる生徒もいる。この様子は、昔の教師が「先生」と呼ばれることに踏ん反り返って、勉強を教えることをしていなかったことを表しています。

その他

魚
木の実取り

他にも沢山のドンホー版画があります。

マルちゃんの一言

 ドンホー版画如何でした?
 なかなか味のある伝統工芸品でしょ!

自宅のドンホー版画

 管理人自宅の玄関に飾ってある様子ですが、劣化することもなく永く飾ってます。
 

   ベトナム駐在時2013年に人間国宝のチェさんに直接会って、お話する機会もありました。(通訳入れてですが(^▽^)/)
 当時、チェさんも日本との文化交流で、よく来日されてるとのことでした。